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まちプロジェクト

まちプロジェクト ー オーナーinterview ー

BdHOMEの新しい地域貢献の取り組み「まちプロジェクト」。
第一弾が動き始めています。
 
第一弾はワインバー・Bere bottiglia(ベーレ ボッティリア)の店舗改装のサポートを。
今回、Bere bottigliaのオーナー・中上浩和さんにお店をオープンしようと思ったきっかけや、高柳商店街への思いなど、色々なことを聞かせていただきました。
 
中上さんの想いを、ぜひご覧ください。


 
■なぜ高柳商店街でワインバーを始めようと思ったのですか?
中上さん : 元々、高柳商店街のこの場所で親の代から子供服屋をやっていました。当時は大型店ラッシュだったので、この場所だけではなく、地元の百貨店やイオンにも出店していました。当時僕は東京の子供服のメーカーで長く働いていて、実家の子供服屋を継ぐための勉強というか、修業みたいな感じです(笑)。それで、実家を継ぐ形で伊勢に戻ってきました。それから紆余曲折あって、店を閉めることになり、それからしばらくこの場所は空いた状態のままになっていたんです。
 
前々からワインに興味があって何か始めたいと思っていました。始めるにあたって、どこの場所が良いのかと色々と考えてはいたんですが、結局この場所がずっと頭の中にあって。大きさ的にもちょうどいいし、なおかつ商店街が今少しさみしくなってきてるので、それを少しでも盛り上げることができたらと思い、やっぱりこの場所でやろうと決めました。
 


 
■ワインを好きになったきっかけは?
中上さん : お酒がそもそも好きで、その中でもワインが飲みやすくて若い頃から好んで飲んでいたんですが、その時はただ美味しいから飲むというだけで全然詳しくはありませんでした。それで2000年に息子が生まれたんです。彼が成人した時に、なにか記念になるものはないかなと思い、彼の生まれ年のワインを買うことにしました。20歳になったら一緒に飲めたら良いなと思って。その時にどのワインにするかを調べていたら、色々と面白くて。それがワインに興味を持ったきっかけで、どんどんワインにはまっていきました。
 
ちなみに、息子の成人のお祝いにと生まれ年のワインを何種類か買ったんですが、どうやらその年はワインの当たり年と言われていたらしいんです。これはこのタイミングで開けて飲んだ方が美味しいんちゃうかな…と思って、何本かは抜栓して飲んでしまったりしましたね(笑)。ワインの魅力に負けてしまいました(笑)。その後何本か買い直しながら、最後に「これ!」と決めて、息子が成人を迎える日まで寝かせておきました。その息子もついこの間20歳を迎えたので、そのワインを抜栓して乾杯しました。やっぱり少し感慨深かったですね。
 


 
■まちプロジェクトとの出会い
中上さん : 自分の中でこの場所でやりたいという気持ちはありつつも、洋服屋から大きく改装が必要になり、水道の引き込みや浄化槽をどうするかなど、色々と資金面で悩むことがありました。その時に、たまたま建築関係の知り合いがいたこともあって、その人に見積りをお願いしようと動いてたんですけど、なかなか見積りを出してもらえなくて。
それで、以前から知り合いだったBdHOMEの濱口さんに相談させてもらったら、ちょうどそのタイミングでBdさんが「まちプロジェクト」という地域貢献を新しく始めたいと思っているという話になって。その時に濱口さんから「まちプロジェクトの第一弾として、やらせてもらえませんか」と逆にお話をもらいました。こちらにとってもありがたいことだったので、それならぜひとお願いしました。すごいタイミングだったなぁと思ってます。


 
■中上さんにとっての高柳商店街とは?
中上さん : 僕にとっては、もうなんか一部ですね。一部というか、僕らがちっちゃい時はそれこそやっぱりすごいたくさんの人が行き交う場所でそれが普通のことに思っていました。それがいつの間にかだんだん人も減り、店舗も少なくなっていって。それを見ると、なんとかここを盛り上げなあかんっていう使命感みたいなものが勝手に湧いてきます。実際子供服屋をやっている時、伊勢市内外の別の場所にも出店したりしていたんですけど、 基本はやっぱりここがベースっていうのがあって。それは今もずっと変わらないままです。
 
今年で104回目を迎える高柳の夜店も、最初は集客のためのイベントだったんです。梅雨時で人の足が離れるタイミングに開催することで人が来てくれて、屋台が立ち並ぶだけでなく、商店街のお店自体の売り上げや、それぞれのお店が店前で何か売ったりしながら、売上につながるように。今ではすっかり伊勢の夏の風物詩みたいになっていますが、それが夜店の始まりでした。
 
正直、今は夜店をしたからといってお店の売り上げにつながるわけではないですけど、伊勢の子供たちや地域の人たちも楽しみにしてくれていて。それこそある意味、高柳商店街だからできる地域貢献の1つになっていると感じるので、それも大切なことだと思っています。ただやっぱり地域の人や子供たちに楽しんでもらえることだけじゃなく、夜店をするからには、商店街にとっても良い方向に進んでいけるように考えていくのが今後の課題ですね。


 
■どんなお店にしたいですか。
中上さん : いや、もう尖ったお店ですね(笑)。高柳商店街の近くにも飲食店がちょこちょこ出来てきてはいるんですけど、 なんかちょっとこう尖ったバーっていうか、そういうのってないし、それが逆に高柳商店街に出来たらめっちゃかっこいいなと。僕はこんな性格なので、一見ちょっと入りにくいなっていうイメージになるかもしれないんですけど、一度入ってもらったら、本当に気負いなく、皆さんが集えるようなお店になったら嬉しいです。
 
お店の名前のBere bottiglia(ベーレ ボッティリア)には、Bereはイタリア語で「飲む」、bottigliaは「ボトル」という意味で、その単語を組み合わせて、ボトルを飲みながら、ワイワイ楽しく、時にはしっぽりと使ってもらえるお店になればと思ってつけました。
近くにぎょうざの美鈴さんとかもあって、観光客の方もこのお店の前をけっこう通って行くんです。なので、地元の方だけではなく、観光のお客さんにも来てもらって、地元のちょっと面白い人らがおるわみたいな雰囲気のお店ができたらいいなと思っています。
 
それにやっぱり高柳商店街が賑やかになってほしい。うちのお店がきっかけの拠点みたいになって、色々なお店が増えていってほしいと思っています。昭和レトロな商店街とかうたってはいるけど、やっぱりそれだけじゃなくて、賑やかで、活気があって、何か楽しいことが生まれる場所になってほしいと思いますね。そうなるのにどうしても時間はかかるかもしれないですが、「Bere bottiglia(ベーレ ボッティリア)」がそのきっかけの一つになれれば嬉しいなと、本当に思っています。


 
ワインバー BELE BOTTIGLIA(ベーレ ボッティリア)
オーナー:中上浩和さん
 
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ワインバー『BELE BOTTIGLIA』
伊勢市曽根一丁目1-14-24
2023年6月末オープン予定
@bere_bottiglia
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新しく始まるBdHOMEの地域貢献への取り組み
『まちプロジェクト』
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