こんばんは。スタッフ中西です。
3月も早くも中盤が過ぎ、まもなく桜の開花を迎える時期ですね。
桜の見頃は一瞬ですが、目に映る景色は心を豊かにしてくれ、「ようやく春が来たな!」って心から体感できる瞬間がとても好きです。
さてさて本日は「構造現場見学会」を開催いたしました。
構造現場見学会は、建築途中の住宅の中身を知ることのできる貴重なイベントです。
完成してからでは見ることができない断熱、気密、耐震構造についてビーディホームの考え方をお伝えすると共に、自然エネルギーを最大限有効活用した取り組みについて、実際に見て体感できるイベント。
創業から17年を経て、なぜ現在の施工方法に至っているのか。
建築途中の現場の中で、ビーディホームの構造に対する考え方、取り組みを実際にご覧いただきました。
地震大国日本では、これまで幾度となく大規模な震災が発生し、そのたびに建築基準法が改正されてきました。
これらの改正の背景には、過去の震災による被害とその教訓があります。
特に、1950年に制定された建築基準法は、1978年の宮城県沖地震を受けて1981年に大幅改正され、「新耐震基準」が導入されました。
この改正では、震度6強程度の地震でも倒壊しないことを前提とした構造設計が求められるようになりました。
中古住宅の売買取引においても、新耐震基準で建築された1981年以降の建物であるか否かによって、取引価格も大きく異なり、中古住宅をリノベーションするかどうかの判断基準の一つにも繋がっています。
さらに、1995年の阪神・淡路大震災では多くの木造住宅が倒壊し、その原因の一つとして耐震性の不十分さが指摘されました。
この震災を契機に2000年に建築基準法が再び改正され、木造住宅における耐力壁の配置バランスや接合部の強化が義務付けられました。
そして、2016年の熊本地震では「新耐震基準」に適合した建物であっても大きな被害が発生し、木造3階建て以上に義務付けられている「許容応力度計算」と「耐震等級3」の重要性がより強調されるようになりました。
「許容応力度計算」とは、台風や地震の力(外力)を受けた住宅にかかる力(応力)を計算し、万一の地震時にどれくらいの強度が必要なのかを算出する方法です。
日常で目にする木造3階建ての建物には義務付けられていますが、木造2階建て以下の住宅では義務付けられておりません。
ビーディホームでは創業期より建物の安全性に最大限配慮し、法律で義務化されていないとはいえ、平屋住宅でも2階建て住宅でもこの計算方法を取り入れ、安全性を徹底的に確認してお家づくりを行なってきた歴史があります。
「許容応力度計算」を経た建物は地震に対する有効性が高いと言われており、日本で建築されるすべての建物を義務化すれば良いのではないか?という議論が大地震のたびに提唱されます。
しかし、「許容応力度計算」で建築される住宅はまだまだ普及されておりません。
普及しない要因として、建築業界全体で「許容応力度計算」を理解する建築士が少なく、構造計算用ソフトにも対応できる工務店が限られていることが挙げられています。
また、その複雑さから設計者側や審査機関でも計算にかなりの時間や費用を要するため、普及が進まない現状があると言われています。
耐震施工については、ビーディホームでは日本最高レベルの「耐震等級3認定」を取得しつつ、制振ダンパー/制振装置「evoltz(エヴォルツ)」を採用し、地震の揺れを吸収軽減する工法を取り入れています。
また、ビーディホームが取り入れている断熱施工では、多くの工務店様が採用されている「吹付ウレタン断熱」を採用せず、あえて高性能グラスウールを使用し、その施工方法にも工夫を凝らしています。
一般的にグラスウールは施工難易度が高く、隙間が生じやすいとされていますが、ビーディホームでは従来の充填方法とは全く異なる施工方法を採用し、隙間を限りなくゼロに近づける工夫をしています。

気密施工に関しても、C値0.36㎠/㎡以下を自社基準と定め、全棟気密試験を実施。
検査は完成後だけでなく、建築中の中間検査も行い、徹底的に気密性能を高めています。
C値とは住宅の気密性能を表す数値であり、数値が小さいほど気密性が高く、省エネや住み心地に直結します。
一般的に高気密住宅とされる基準がC値1.0㎠/㎡以下であるのに対し、ビーディホームではその約3倍の高気密性能を追求しています。
さらに、換気システムでは地中熱や生活排熱(お家の中から排出される空気熱)を活用し、建築に科学の力を取り入れた施工を行っています。
これによりエネルギーの有効活用を図りながら、ランニングコストの低減にもつなげています。
こうした中身を実際に現場でご覧いただきながら、一つ一つ理解を深めていただいた本日の見学会。
自分たちが将来暮らすかもしれないお家の中がどのような考え方で施行されているのか、その理由について深く掘り下げて勉強頂けた事、心から嬉しく思います。
普段聞き慣れない専門用語も多かったかと思いますが、皆さまの今後のお家づくりのヒントになれば幸いです。
次回の構造見学会も、ぜひ楽しみにしていてくださいね。
最後になりますが、3月のイベントのご案内です。
津市モデルハウスOPEN HOUSE
皆様のお越しを心よりお待ちしております。

◆開催日:2025年3月22日(土)〜2025年3月23日(日)
◆開催時間:10:00〜18:00(予約制)
◆開催場所:津市上弁財町17-2
◆Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/KPHf1TuKuFg6LM9i8
◆ご予約はこちら:https://reserva.be/bdhome/reserve?mode=service_staff&search_evt_no=40eJwzMTEyMDQGAAQvAS8

津市上弁財町、BdHOMEのモデルハウス。
3月22日(土)、3月23日(日)の2日間、「OPEN HOUSE」を行います。
基本予約制ではありますが、当日お時間ができたお客様も、どうぞお気軽にお越しくださいませ。
吹き抜けのある、美しい素材で彩られた、デザイン性だけでなく性能も高いお家です。
また、シンプルで生活しやすい生活導線と、二階には将来的に間取りを変更することが可能なスケルトンインフィルを採用しています。

みなさまのお越しを、心よりお待ちしております。
モデルハウス オーナー募集(モデルハウスお譲りします)
こちらのモデルハウスはオーナー様を募集しております。
ご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。
お家のSPECや間取りなどは、詳細ページをご覧ください。
お急ぎの方はお電話にてご連絡ください。
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