
大きな世界で

こんばんは、Bdhome濱口です。
15年くらい前でしょうか。
初めてゆりかもめに乗って
新橋から国際展示場に向かう道中で
高架レールの車窓から
見るともなく眺めていた景色の中で
海岸沿いの公園で遊ぶ子供たちを
見かけました。
整備された公園に港湾。
高層マンションにオフィスビル。
前に海はあるものの、
人工物しか無いこの環境で育つ子供は、
間違いなく自分が育った環境と違いすぎる。
人は環境と経験で形成されると
思っているので、
明らかに自分とは違う人として育つ。
あるいは違う種類の人間になるのだろうな
というような事を感じて恐ろしい感覚に
なった事を覚えています。
モノづくりを生業としますが、
人が作ったモノしかない世界は、
人間の考えた世界の中で生きる、
小さな世界だと思います。
自然は人智を越える大きな世界です。
人という一動物がつくる自分達にとっての
利便性や合理性のみの小さな世界より、
足りないを楽しみ五感を研ぎ澄まし、
大きな世界に目をむけて
モノづくりに励みたいと思っています。